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インプラント治療で起こりうる症状

起こりうるインプラントのトラブルについて

 

大きく分けて、4つのトラブルがあります。
①神経損傷(下唇、あご先の痺れ)
②副鼻腔(上顎洞)に露出したインプラントが原因で感染してしまう
③インプラントが骨と結合しない
④インプラント周囲炎

 

①神経の損傷
下あごの骨の中には、下唇とあご先の感覚の神経を司る神経の管が存在しています。
インプラントを埋め込むためにドリルで骨を削る際に神経に近接したり、接触することで下唇やあご先の痺れが生じる可能性があります。
現在、厚生労働省(厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のための Q&A)で示されている神経麻痺が生じる確率は、0.13~8.5%と幅広く示されています。
しかし、これは埋入する条件やごく短期間の知覚障害が含まれているものと考えられています。

 

②副鼻腔(上顎洞)での感染
上あごは頭と直結しており、上あごの骨の上には副鼻腔の一つである、上顎洞と近接しています。この上顎洞の中身は空洞ですが、この中にインプラントの一部が露出して細菌感染を生じることで副鼻腔炎を生じる可能性があります。
副鼻腔炎の症状としては、鼻づまりや頭痛を生じる可能性があります。

 

③インプラントが骨と結合しない
インプラント治療ではインプラント体が骨と結合することで固定されてしっかりと噛むことができるようになります。
しかしながら、骨と結合できずにインプラントがぐらついたり抜け落ちたりする問題が生じる可能性があります。
この原因の一つに、ドリリングによるオーバーヒートがあります。
骨は硬いため、これをドリルで穴をあける際に削った部分の骨とドリルが高温になることで骨が損傷してしまうことがあり、骨と結合できない状態(骨が添加されない状態)となることがあります。

 

④インプラント周囲炎
インプラントの周囲の組織が細菌に感染することで炎症を生じることがあります。
さらに進行すると、周囲の骨が吸収されインプラントのぐらつきや脱落を生じる可能性があります。

 

当院での対策
当院では最新のCTとAI(Assisted Inteligence)を用いた検査、画像診断を行っています(DTX Studio Clinic)。これにより、神経や血管、解剖学的形態をより正確に、より瞬時に把握することが可能です。

 

 

また、このデータは院内で一元化され、DTXStudioというソフトで事前にインプラントを埋入する位置をシュミレーションすることで患者様へより分かりやすい説明を心掛けています。

 

 

しかも、当院では患者様一人一人に設計されたデータはX-Guideを用いて、手術時にも同じように反映されて安心・安全な治療が可能な最先端歯科医院となっています。

 

 

インプラントのオーバーヒートはより硬い骨を削るため、骨への過剰な高速回転や力を加えすぎることにより生じます。
当院のインプラントは、Nobel BiocareのN1インプラントを使用しています。

 

N1インプラントとは
通常のインプラントでは、骨を少しずつ、高速回転を行いながら繰り返し骨を削合し、インプラントを埋入する穴を形成していき、予定された太さになればインプラントを埋入します。
しかし、このN1インプラントシステムでは、どんな太さにインプラントでも、3ステップでの埋入が可能です。

 

 

これにより、骨を削る回数は最小限に、かつ短時間、より骨を温存した状態での埋入が可能となっています。
また、このインプラントの表面はチタンでコーティングされており、インプラントの上方はより骨が結合しやすい、TiUltra表面と骨へのストレスを最小限にするためのトライオーバル構造(TCC)によりしっかりと骨と結合する構造となっています。

 

 

通常のインプラント上部構造は骨に結合し直接的に歯肉を貫通させるため、インプラント周囲は水平的に1.5~2mm、垂直的には3~4mm骨が吸収されるとされています。
この骨の吸収はインプラント埋入後に、二次手術や上部構造をつけ外しを繰り返すことにより感染のリスクを高め、インプラント周囲炎を生じることが考えられています。
当院で行っているインプラントは、より歯周組織への影響を考慮し、インプラントの上部構造が骨の周囲に接触しないようにするために、One-Time One-Abatement(上部構造をつけ外ししないこと)を確実にするN1-baseを使用しています。

 

この構造により、周囲の歯周組織を損傷を繰り返さず、また、周囲の骨の吸収を最小限にすることが可能です。また、周囲の歯肉の形態も下がるリスクを最小限にした治療を行っています。

 

 

また、歯周組織への細菌感染を防ぐために定期的なメインテナンスを行っています。
セルフケアでは手の届かない、ミリ単位、ミクロ単位の汚れまでプロフェッショナルケアを行うことを心掛けています。

 

当院での安心・安全で愛のある治療をぜひ共有できると幸いです。
お悩みの際はいつでもご相談ください。

 

医療法人徳治会 モトキデンタルクリニック
理事長 石川 太樹

治療症例集

安心・納得の治療提供

「全人的な歯科治療」により、口腔内はもちろん、全身の健康を守っていくことに努めます。
1本の歯だけでなく、口腔内全体をみて、お口全体の健康・審美性・機能性を向上し、全身の健康、さらには健康寿命の延伸につなげることを目指します。

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